組織の抱える最大の難問が人間関係にまつわる問題。人間を9つのタイプに分類し、分析するエニアグラムの第一人者、安村明史さんにコミュニケーションツールとしてのエニアグラムを教えてもらおう。

先天的な性質は9つのタイプに分けられる

ビジネスパーソンにとって、取りつく島のない上司、何度注意しても同じ失敗を繰り返す部下、何度会っても打ち解けられない取引相手……といった他者との人間関係にまつわるストレスが最大の悩みの種でしょう。

エニアグラムとは「人間は9つの性格タイプに分けられ、私たちは皆、その9つのどれかに当てはまる」という考えに基づいたコーチング方法で、アメリカのみならず、わが国でも、法務省などの官庁、ホンダ、ソニー、ダイキンといった大企業が人事研修の一環として導入し、徐々に普及しつつある人材マネジメントツールです。

ここでいう9つのタイプは「気質」を表しています。「性格」や「人格」は年齢を重ねていくにつれて変化する後天的な特徴を示すのに対し、「気質」はその人が生まれ持った先天的な性質を指します。つまり本来の「自我(エゴ)」と同等です。