結婚、出産、マイホーム購入……人生にはいろいろな分岐点がある。その都度、「現在加入の保険がベストかどうか」不安──。そんな人に、家計再生コンサルタントの横山光昭氏がお届けする、世代別・家計別の保険の見直し術。
A:「共稼ぎ子供なし」家計
年収:夫356万円(ボーナス年間80万円)妻334万円(同70万円)
貯蓄額:850万円
家族構成:夫28歳(公務員)、妻27歳(会社員)
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A:20代「共稼ぎ子供なし」家計

「共稼ぎ子供なし」世帯は、夫婦合計の月収が40万円台で子供もしばらくつくる予定がなく比較的家計にゆとりがある。

典型的なDINKSの家計で、保険にかけるよりも食費、娯楽、交際費、被服費などにお金をかけたいという夫婦。保険は夫が知人の勧めで入ったアカウント型保険だけで、ほとんど興味・関心がなかったが……。

「アカウント型保険は貯蓄部分、定期保険、入院特約、特定疾病特約などがセットになっていて、医療・死亡・貯蓄の機能が一体になっていることが多い。仕組みが複雑でわかりづらく、また更新するたびに保険料が高くなることが難点です。ご主人にお話を聞くと、どうも義理で加入した保険のようで、やめてもいいと。貯金も850万円あり、奥さんも働いているので死亡保険は必要ないという結論になりました。ただ、ご夫婦ともにがん家系とのことで、いざその通りになると手術・入院・薬代など費用がたくさんかかるので、がん保険に夫婦合わせて7000円の保険料で加入しました」(横山さん)