「わたしにスーパーウーマンは無理」

女性管理職を増やすにはロールモデルが必要だとよく言われる。しかし、そのロールモデルにも問題がある。

「女性リーダーも残念ながら馬車馬のように働いている人が多い。夜中の1~2時に普通にメールのやりとりをするぐらいの働き方をしている。しかも独身か結婚していても子どもがいない点も共通している。結婚し、母親というリーダーがいないのではロールモデルになりません。逆に管理職になりたくない女性を増やしているだけなのかもしれません」(消費財・人事課長)

また、子どもを抱えてバリバリ働いている女性管理職もロールモデルにはならないと指摘するのは事務機器メーカーの女性人事課長だ。

「小さい子どもを抱えて、比較的遅くまで働いている30代、40代の女性管理職もいますが、20代から見れば彼女たちはスーパーウーマンとしか思えません。先輩女性たちを見て、管理職になりたくないというより『私にはできません!』とキッパリ言うひとが多いです」

男性を含めて女性を管理職にすることがいかに困難か、問題は極めて根深い。女性管理職が増えれば、その発想・アイデアが生かされてイノベーションを生みだし、企業の成長にもつながるという議論が絵空事にも思える。

管理職になりたくない社員が半数を超えるということははっきり言って「経営の危機」である。そのことをもっと自覚し、働き方の構造を根本的に変革するしかないのではないか。

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