グローバル化、業界再編、リストラ……、企業を取り巻く環境は激変している。ライバル会社はどうなっているか、徹底レポートする。

復興需要で一息も予断を許さない理由

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【鉄鋼・非鉄・金属】年収、平均年齢、従業員数

新日鉄住金の新社長に新日本製鉄出身の進藤孝生副社長が就任。合併後は新日鉄の宗岡正二会長(CEO)、住友金属工業の友野宏社長(COO)の2トップ体制で「対等」を演出してきた。だが、友野氏を中二階の副会長に祭り上げて、CEO・COOを廃止。新日鉄と住金の合併から1年あまり、進藤新社長に権限を集中し、名実ともに新日鉄支配下に。統合作業のスピードを上げ、2000億円超を目指す合併効果の実現を急ぐ。人口減などを背景に国内需要の減少が避けられないなか、社内を一枚岩にしたうえで海外市場の攻略を本格化する。

新日鉄における売り上げ規模の3分の1の住金は当初からのみ込まれてしまうと言われていたが、今後ますます新日鉄色が強まるだろう。合併人事については当初から「たすきがけ人事はしない」と言ってきたが、進藤次期社長も「人の配置形式を守る必要はなく、仕事本位で進める」と記者会見で発言している。主要幹部クラスは軒並み新日鉄出身者が占めることになりかねない。

(ライヴ・アート=図版作成)
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