(※第1回はこちら:http://president.jp/articles/-/12227)
就職・転職するなら社長が若い会社へ
【リブセンス社長 村上太一】僕は会社選びが重要だと考えます。同じようにハードワークを要求されても、それが自分のスキルアップにつながる会社と、そうでない会社がある。外からはそうした企業の実態が見えにくいかもしれませんが、最近は就活や転職時に役立つ口コミサイトもあるので、参考になるのではないでしょうか。
【ライフネット生命保険社長兼COO 岩瀬大輔】ハードワークする人には、「睡眠を疎かにするな」と言いたい。一生懸命働くためには、健康管理が欠かせません。そのためには短時間でもぐっすり快適に眠れる環境づくりが必要です。ですので、こんど村上さんと一緒に家具屋さんにベッドを見にいくんです。
【村上】はい。先日、しっかり眠ることの大切さをこんこんと説かれました……。
【岩瀬】女性の経営者はひざ掛けをして冷えないようにしたり、ゆっくりお風呂に浸かったりと、自分の体のケアが上手な人が多い。でも僕も含めて、男性はがさつでしょ。だからいま、まわりに「もっと自分の体を大切にしよう」キャンペーンをやっていて、それに村上さんを巻き込んでいるところです(笑)。
――今後、就職や転職をする人は、どのような視点で会社を選ぶべきでしょうか。
【村上】会社選びには、2つの軸があります。まずは自分のやりたいことにつながるか。もう一つは将来性があるか。どちらも大切ですが、重視してほしいのは前者です。僕自身、まずは社会に影響を与えて人を幸せにする仕事をしたいという思いがあって、その手段として経営者になることを選びました。会社選びも同じで、まず何をやりたいのかという軸を明確にして、そこから将来性のある職種や業種を絞り込んでいけばいい。
【岩瀬】若い時期に自分のやりたいことを見つけるのは少々難しくないですか。
【村上】僕はやりたいことがない人はいないと思っているんです。人生はあらゆる選択の積み重ねですから、いままで選択してきたことの延長線上をたどれば、そこにはぼんやりとでも自分のやりたいことがあるのではないかと。