短い休みを、濃く休む
大事な補足をします。この本は、長い休みを前提にしていません。フィンランドだから、何週間も休めるからできるんでしょう。そう思われるのが、私は何より心配でした。でも、ここでお伝えした工夫は、通知をオフにする、慣れないことに集中する、やりかけで仕事を終え、月曜の自分にメモを残すと、どれも1泊の旅行でも日曜1日でも使えることばかりです。長さではなく、離れ方の問題です。
日本は、意外と祝日の多い国です。有給休暇をまるまる使えなくても、飛び石で休みは取れます。1日、半日、そういう短い休みを、いかに深く休むか。ここが、私たちにとっての勝負どころだと思います。長く休めないからと諦めなくていいのです。短い中で濃く休みます。その工夫が、この話の芯にあります。
フィンランドでも工夫しないと休めない
どうして工夫がいるのか、あらためて考えておきましょう。フィンランドのように、仕事から離れやすい環境が整っている国でも、工夫をしないと休めません。裏を返せば、休みは、自分の意志で作り出せるものだということです。
正直にお伝えすると、私自身、完璧にできているわけではありません。仕事のことをつい考えてしまう日もあります。ここで挙げた工夫も、全部を毎回やれているわけではありません。でも、それでいいと思っています。大事なのは、少しでも休むほうへ体を向けていくことです。
最後に、あらためて強調します。何より大切なのは、休みを大事にしよう、という気持ちです。休むことは、次に元気に働くための、大切な時間です。その時間を、仕事に侵されないよう、守る。休みに仕事をしない工夫は、全部やらなくても大丈夫。1つでも2つでも試してみて、合うものだけ残せばいい。あなたの休みは、あなたのものです。誰かのために少しずつ削られてしまわないよう、自分の手で囲いを作ってくださいね。
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