休み上手がやっている工夫
あなたは休みの日にも、つい仕事のことを考えてしまいませんか。急な連絡がきたらどうしよう。自分がいないあいだに、仕事が滞ったら申し訳ない。そう思って、休みの日もスマホでチャットやメールを覗いてしまいます。せっかくの休みなのに、心のどこかがいつも会社につながったままです。
チャットを見てしまうのは、見なければいけないからというより、癖になっているから、という面もあります。気になって、つい開いてしまいます。新しいメッセージが来ていないか、確かめずにいられません。これは、あなたの体にしみついた習慣です。だからこそ、責めるのではなく、工夫でほどいていくのがいいと思います。
ここまで読むと、フィンランドの人は切り替えが上手で、みんな休むのが得意だと思うかもしれません。でも、そうではありません。多くのフィンランド人も、仕事から離れることに難しさを感じています。彼らにとっても、積極的に休むためには工夫がいります。だから私は、周りの同僚がどんな工夫をしているのか聞いて回りました。休むのが上手な人たちは、工夫で休んでいました。この点は、静かな人にとって心強い事実だと思います。
機械に手伝ってもらえばいい
まず、休みの長さに関係なくできることです。チャットやメールの通知をオフにする。あるいはスマホのホーム画面からアプリを消して、開きにくくしておく。通知が鳴らなければ、気にしようがありません。指が勝手にアプリを探しても、そこにない。そのひと手間が、意外と効きます。人間は、目の前にあるとつい触ってしまう生き物だからです。
今のスマホには、休みの日は仕事のアプリだけ通知を止める、決まった時間は通知を出さない集中モードなど、といった仕組みがたいてい入っています。自分の意志だけで我慢するより、機械に手伝ってもらうほうが、ずっと楽です。
次に、仕事のことを考える暇がないほど、趣味で手や体を動かすこと。手を動かすことに集中して、意識を仕事以外へ、強制的に向けます。不思議なもので、こんな工夫もあります。たとえば、編み物がとても得意な人は、手が勝手に動くので、つい別のことを考えてしまいます。だから、自分があまりやったことのない作業のほうがいい、といいます。慣れていないことなら、それに集中せざるを得ません。頭に、仕事のことを考える余地が残りません。

