日本でもすぐに試せる方法

頭で「仕事を考えないぞ」と念じても、考えないようにするほど、かえって考えてしまいます。追い出すのではなく、別のもので頭をいっぱいにする――これがコツです。これは、日本でもすぐに試せます。普段料理をしない人が、少し手のこむお菓子を作ってみる。絵をあまり描いたことのない人が、色鉛筆を買ってきて色を塗ってみる。うまくやろうとしなくていいのです。むしろ、下手なくらいがちょうどいい。気づいたら、仕事のことを忘れています。

長めの休みなら、こんなやり方もあります。休みの最初の数日は、あえてチャットやメールの確認を、自分に許してしまう。そこから、だんだん頻度を減らして、休みモードに入っていきます。急に全部を断つのが不安な人には、こちらのほうが向いています。逆のやり方もあります。たとえば、1週間の休みに土日をくっつけて、9日の休みがあるとします。そうしたら、7日目、8日目、9日目あたりで、確認していきます。仕事に戻る前に、段階的にオンにしていくのです。

休み明けにいきなり全開だと、それはそれで疲れるからです。休みの入り口でゆるめていく人もいれば、出口で仕事に体を慣らしていく人もいます。自分に合うほうを選べば、大丈夫です。ちなみに、休みのあいだアプリを完全に消してしまう人もいますが、これは私には、とてもできません。

金曜の帰り際にメモを残す

あるいは、やりかけの仕事も頭に残るでしょう。人は、終わっていないことほど、頭の隅で考え続けてしまう性質があるそうです。片づけかけの机が、ずっと気になるのと同じです。工夫は、本能とうまく付き合うための道具です。だから、仕事を終えるとき、少しだけエネルギーを残して帰ります。

やりかけを全部片づけてから、というのは難しいですが、せめて金曜の帰り際に「週明けはここから」と、月曜の自分あてに短いメモを残しておきます。次の一歩が見えていると脳は少し安心して、週末の頭がずいぶん軽くなります。

ノートにメモを書く人
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