納得のいく最期を迎えるための場所
私は、老人ホームの存在価値は、入居者のQOLとADLの維持・向上を図ることにあると考えています。要介護高齢者をただ預かるだけではなく、少しでも元気になって、自分らしく生きていけるようにサポートすること。さらには、自分らしく納得して死んでいくことをしっかりサポートしていくこと。これらが重要だと思っています。
また、それに加えて、家族の介護離職の防止や、自立した生活の支援も大切な役割です。ただ単に困った高齢者を預かるだけの場所ではありません。入居者は、できる限り身体機能の維持・向上に努めること、家族は可能な限り入居者と関わり、入居者を支えること、そして老人ホームは、専門知識と多くの経験から導き出した知見で入居者と家族を支えることが求められます。
この考え方こそが、自助・互助・共助の思想です。そして、それらを支えるために公費が投入される公助があるはずだと私は考えます。この自助・互助・共助・公助の四つの助け合いの仕組みを機能させることが、介護保険制度の本質です。
老人ホームを選ぶ際には、老人ホームを、単に自分たち家族が楽をするために預かってもらう場所ではなく、入居者が自分らしく生きてより良い人生を全うするための場として、そして、自分らしく死んでいける場として考えることがとても大切だと思います。
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