18回連続の不合格でも落ち込まなかった

では、“見切り発車”してもいいか否かの基準について、私の体験談をお話ししましょう。

中学から英語が得意だった私は英検の受験を始めましたが、英検1級に合格したのは受験19回目で、それまでの18回は連続で落ち続けていました。

しかし、その間、嫌々ながら英語を勉強していたわけではありませんし、勉強をやめようと思ったこともありません。英語を勉強することに意義を感じていたこともあり、不合格になっても落ち込むことはありませんでした。

このように「勉強自体に意義が見いだせる」場合は、心が折れることはないので、“見切り発車”で受験してもいいのです。

消しゴムを使って勉強する学生
写真=iStock.com/SamuelBrownNG
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中途半端な気持ちで開始した宅建受験

一方、宅建(宅地建物取引士)は3回連続で落ちた段階で受験を断念しました。1回目の受験は「取っておけば将来役に立つかもしれない」という中途半端な気持ちで開始していましたし、不動産業界で働く気持ちがなかった私にとって、勉強すること自体に意義を見いだせなかったからでもあります。

3回連続で落ちたところで断念したため、資格を手に入れることができなかっただけでなく、宅建の知識が役立つこともありませんでした。もちろん、宅建合格に向けて受験勉強したことで、記憶力向上や読解力向上などという脳トレはできたでしょうが、それが目的ならば、本当に興味がもてる分野の勉強に打ち込めば良かったとも思えたのです。

要するに、私は「宅建合格」という外発的報酬を求めて「外発的努力」をしていたわけで、外発的報酬が得られなかったことで不満が残ったのです。これこそ中野信子氏がいう「不本意な努力」なのです。

私はこの「宅建3回連続不合格」という経験を通して、それ以降は、仮に外発的報酬が得られなかった場合でも「勉強自体に意義が見いだせるか否か」という基準に合致した場合にのみ、検定試験を受けることにしたのです。