大きな声で「話が違う! どうなっているんだ!」
今回ご相談に来られたのは、1年前にご相談に来られた、ひきこもりのご本人でした。
「話が違うじゃないですか!」
いきなり、大きな声をあげられ、緊張が走りました。
ご相談に来られた小林大輔さん(仮名)は、57歳。ここ10年以上仕事をしていません。現在は、父親が遺してくれた遺産(約2400万円)と、母親(85歳)の年金(夫の遺族年金を含め月18万円)で生活しています。
大学を卒業後、大手食品メーカーに就職しましたが、対人関係に悩み、数年で退職してしまいました。その後は、さまざまなアルバイトを続けてきましたが、安定した職業にはついていません。職場で周りの人と衝突しては、辞めて次の仕事を探したそうです。
そのアルバイトも40代に入ると、すぐに次が見つからなくなり、徐々に無職の期間が長引いてしまいました。空白の期間が続くと、アルバイトでも採用が難しくなり、悪循環に陥ってしまいます。40代半ばにはすっかり仕事をすることを諦めてしまいました。
親との同居で、当面の生活には困らずに過ごすことができ、父親が亡くなった後は、母親と二人で暮らしています。
母親も80代に入ると介護が必要になり、「今後もこのまま暮らしていくことができるのか」と、私の元に相談に訪れたのが1年前のことでした。
働かないまま本人が80代まで生きられる
私は家計の状況を伺い、その状況を基に将来の家計の状況をシミュレーションします。幸いにも父親がある程度の財産を遺してくれました。さらに、小林さんが母親の介護をしており、高齢者施設に入居しなくてすみそうです。
◆相談者の家族構成
相談者:小林 大輔さん(仮名)57歳(無職)ひきこもりのご本人
家族(別居):母親 昌子さん(仮名)85歳(無職)
◆資産
・母親の貯蓄額:約2400万円
・本人の貯蓄はほとんどなし。
・自宅は戸建て持ち家
◆収入
・母親の年金(亡くなった父親の遺族年金を含む):月額18万円
・本人の収入:なし
◆支出
(図表1)

