なぜ「世界」は成長し続けると考えるのか

ここでもう1つ、真中には疑問が浮かびます。

「投資しようと思う国や世界が、この先成長し続けると思えるか」

では、それをどうやって判断すればいいのでしょうか。

窓際さんが挙げるのは、大きく3つです。

人口、イノベーション、市場の透明性。

まず人口が増えれば、消費する人も、働く人も増えます。

需要と供給の双方が増えるため、経済成長を支える要因の1つになります。

著者は国連の世界人口推計をもとに、世界全体では今後も人口増加が見込まれていることを紹介しています。

2つ目はイノベーションです。

新しい技術やビジネスが生まれれば、新しい市場が生まれ、企業の成長につながります。

特に米国について作中では、資金や人材が集まりやすく、企業が新しい技術や事業に挑戦しやすい環境があると説明されています。

そして3つ目が、市場の透明性です。

人口が大きく伸びる国だからといって、それだけで安心して投資できるわけではありません。

企業情報が適切に開示されているか。

不正への監視が機能しているか。

投資家が安心して売買できる市場が整備されているか。

人口や経済成長だけではなく、「投資できる市場としての信頼性」も必要になります。

そのため著者は、特定の新興国一国へ集中するのではなく、世界全体や米国などの幅広いインデックスを選択肢として挙げています。

「一番儲かりそうな商品」を探す必要はない

投資を始めようとすると、

「結局、一番上がるのはどれなのか」
「もっとすごい商品があるのではないか」
「プロだけが知っている方法があるのではないか」

と考えたくなります。

真中も、投資には「誰も知らない裏技」のようなものがあると思っていました。

投資うさぎ『給料だけでは、お金持ちになれないから 32歳会社員が資産1億円にする、ほったらかし王道投資』(KADOKAWA)
投資うさぎ『給料だけでは、お金持ちになれないから 32歳会社員が資産1億円にする、ほったらかし王道投資』(KADOKAWA)

しかし、窓際さんが教えた商品選びのポイントは地味です。

分散されていること。

コストが低いこと。

途中でなくなりにくいこと。

そのうえで、自分が長期的な成長を信じられる市場へ投資する。

特別な銘柄を当て続けることではありません。

むしろ、当たりを予想し続けなくても済む仕組みを選ぶことが、インデックス投資の考え方なのです。

「インデックス投資なら安心」と名前だけで判断するのでもなければ、「もっと儲かる商品」を延々と探し続けるのでもない。

中身を理解し、余計なコストを避け、長く持ち続けられる商品を選ぶ。

投資うさぎ氏が示しているのは、そんなシンプルな王道です。

そして真中は、この考え方を知ったことで、ようやく「投資について勉強する」段階から、「実際に投資を始める」段階へ進んでいきます。

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