「枝野幸男商店」のダウンサイジング 

入ってくるものが激減した以上、出ていくものも徹底して削らなければなりません。

これまでの「枝野幸男商店」ともいえる組織を維持するため、長年支えてくれたスタッフの数を6人から3人に減らし、残ってくれた3人も給料を大幅に下げてもらうという苦渋の決断をしました。

さらに、これまでの地元事務所を引き払い、サイズを縮小した手頃な物件へと引っ越しを済ませました。

ここまで徹底して経費を切り詰めても、売上(総収入)から経費を引いた純粋な所得がいったいいくらになるのかは、まだしばらく様子を見ないと分かりません。「この先、本当にやっていけるだろうか」という経営者としての不安は、正直に言って今も胸の中にあります。

弁護士や講演の仕事、そして政治資金については皆さんからのカンパでなんとかトントン、あるいは少しでもプラスを出して、これからの政治活動の資金をいかに維持・拡大していくか。それが今の私のリアルな戦いです。

会社員に比べて政治家のほうがはるかに不安定

61歳での落選というキャリアの強制リセットは、結果として、同年代のサラリーパーソンたちが直面している境遇に、私自身を近づけることになりました。

最近、大学時代の同期たちから「役職定年になった」「子会社に出向することになった」「再雇用で立場が変わった」さらには「完全にリタイヤした」などという話を聞いてきました。

しかし、いざそれが自分の身に降りかかってくるまで、私はその本当の意味を理解できていなかったのかもしれません。

2026年の正月に新年会で集まったときも、仲間たちからは「議員は60代ならまだ働き盛りだし、あと10年は現役でやれるよな」「弁護士も定年がないから安心だ」と言われていました。私自身、キャリアチェンジという言葉をどこか他人事のように捉えていたのです。

しかし、よく考えれば衆議院議員という立場は、4年の任期ごとに身分を失うきわめて不安定なものです。途中で解散があれば、そのスパンはさらに短くなります。

見出しに踊る「衆院解散」の文字
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よほどのことがない限りクビにならない会社員に比べれば、定年がない代わりに「いつでも一瞬で無職になりうる」という点において、政治家のほうがはるかに不安定な存在です。

そして今回、まさにその現実が私の身に起こり、同期の友人たちがポジションを変えていくのと同じタイミングで、私もまたキャリアの修正を余儀なくされました。