大事な内容はスピードを落として伝える
【④自分の声の大きさ、テンポ、速さ、聞き取りやすさに気をつける】
教える状況では、何よりもまず言葉が届くことが最優先です。自分の言葉が届いているかどうかを確認するには、対面なら相手の様子を見ましょう。耳を近づける仕草をすれば声が小さすぎますし、後退りすれば大きすぎます。自分が心地よい音量ではなく、相手が心地よい音量を感じ取るのです。
また、お笑い芸人さんは早口ですが、以下のテクニックで記憶に残る話をしています。
1.話の「核」でない部分はサラッと早口で話して、展開を重視している
2.話の「核」に近づくとスピードを遅くして、相手に話の変化を気づかせている
3.話の「核」では音量を変えてしっかりと言葉を聞かせようとしている
4.相手が「核」の余韻を頭で整理、理解できる「間」を作ってから次の話に入る
5.話が次に展開したらまた早口に戻ることで、次の話になったと認識させている
これでご理解いただきたいのは、早口がダメということではなく、相手に伝わるにはスピードのコントロールが必要だということです。なんでもかんでも早口になってしまう人は、話の重要な部分になったら「相手がメモを取れるくらいの速さ」を意識するだけで、格段に聞き取りやすいスピードになります。
言い間違いを防ぐには「2度繰り返す」
逆になんでもかんでもゆっくりになってしまう人は、相手を退屈させないよう「端的」に話すことが重要です。ゆっくりなのは良いのですが、間延びしてしまうのはいけません。話のテンポという意味では、学校の授業で生徒に教科書を音読させるのも、教える立場としては実はあまりお勧めできません。
読まされている学生に「わかってほしい」「伝えたい」という思いがないため、棒読みとなり、抑揚がなく、聞いていても頭に入ってこないからです。大切なのは「伝わる」ことなのです。
【⑤自分の言い間違いの確認と言い換え】
人は必ず言い間違えます。口頭で図形を描かせるワークでも、「正三角形」を「正方形」と言い間違えて混乱する場面をよく見かけます。改善法は簡単、「2回言う」ことです。
「まず、1辺が5㎝の正三角形を描いてください。1辺5cmの正三角形です」
「次に、その正三角形の右下の角です、右下の角に接している正方形を描きます」
さらに、最後の一文で「正方形の左上です、左上に正三角形が触っていますか?」と、同じことを「逆方向」から説明し直してみてください。逆から話すことで自分の言い間違いに気づけるだけでなく、相手も自分の理解が正しいかを確認できます。
この「逆方向からの確認」を節々に取り入れると、理解がより深まるようになります。
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