ミスも3倍以上増える

ユタ大学のデビッド・ストレイヤーは、48名の大学生を対象に、シングルタスクとマルチタスクの場合で、どれだけミスが増えるのかを検証する実験を行っています。

シングルタスク条件に割り振られたグループは、コンピュータの画面で、マウスを操作し、動き回る標的をカーソルで追いかけるという作業をしてもらいました。ただし時折、標的は赤色か緑色に点滅するので、赤色に点滅したときにはすぐにブレーキボタンを押さなければなりません。

マルチタスク条件のグループも同じ作業をします。ただし、マルチタスク条件では、さらに携帯電話で他の人と会話をしながら作業をしてもらいました。

実験が終わったところで、ブレーキボタンの押し忘れのミスを調べてみると、シングルタスクのときには約2パーセントでしたが、マルチタスクでは約7パーセントと、ミスが3倍以上も増えることがわかりました。

マルチタスクができれば、仕事もたくさんこなせそうなイメージがありますが、なかなかそんなに都合よくはいかないのです。

仕事をするのなら、やはり目の前の仕事をひとつひとつ片づけたほうが時間もかかりませんし、うっかりミスも予防できると思いますよ。

中断すると再集中までに平均15分かかる

ほぼ2人に1人が、勤務時間中だというのにインターネットでサボった経験があるそうです。しかも、まったく悪びれずに。

カナダにあるサイモン・フレーザー大学のジェニファー・ラボワは、オンラインで募集した308名(平均29.4歳)にインターネットでサボって仕事を遅らせたことがありますかと尋ねると、50.7%が「ある」と答えました

また、インターネットで遊んで仕事を先延ばしする人にその理由を尋ねると、「ストレスの軽減になるから」とのことでした。

ノートパソコンで不動産サイトを見る女性
写真=iStock.com/mapo
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本人はインターネットでのサボりをまったく悪いことだとは考えていないようですが、これはかなりの問題です。

なぜかというと、わずか短時間でも仕事を中断すると、元の仕事に再集中するのはものすごく大変だからです。いったん切れた集中力は、なかなか元に戻りません。本人はほんのちょっとの息抜きだと思うのかもしれませんが、集中力を元に戻すのに時間がかかることを考えると、相当のタイムロスになります。

イリノイ大学のシャムシ・イクバルは、マイクロソフト社の社員を対象にした調査で、仕事中に、メールに返信するために一時的に中断をすると、元の仕事に再集中するまでに平均15分以上かかることもあると突き止めています。

メールの返信はせいぜい1、2分ですみますが、それでもいったん切れた集中力を戻すのは大変なのです。