仕事の早い人は何をしているのか。心理学者の内藤誼人さんは「わずか短時間でも仕事を中断すると、元の仕事に再集中するのはものすごく大変だ。仕事がどんどん遅れないためにも、ちょこちょこ息抜きしないで目の前の仕事に集中したほうがいい」という――。

※本稿は、内藤誼人『「すぐやる人」に変わる心理学』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

オフィスで頬杖をつきながらノートパソコンを見るビジネスマン
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マルチタスクをすると行動も遅くなる

お客さまの電話を受けながらパソコンで別の作業をするなど、一度に複数の仕事をこなしていくことを「マルチタスク」と言います。

マルチタスクができれば、シングルタスクをする人より2倍以上の作業ができることになるわけですが、現実にはそんなにうまくはいきません。マルチタスクで効率よく仕事をこなそうとすると、かえって時間がかかってしまうのです。

考えてみると当たり前で、私たちはひとつの作業なら集中できますが、2つの作業に同時に集中することはできません。その分、行動も遅くなります。

カナダにあるカルガリー大学のジェフ・ケアードは、運転中に携帯でおしゃべりをしていると、携帯がハンズフリーでも、手に持っていても、反応速度が平均0.25秒遅れるという結果を得ています。

2つの作業をしていると、どうしても遅くなるのです。

さらに、マルチタスクをしようとすると、時間がかかるばかりか、仕事のミスも増えるという研究があります。