仕事のできる人は、何をしているのか。心理学者の内藤誼人さんは「『締切間際のほうが、人は必死になって頑張る』という説はウソだ。仕事も同じで、高いクオリティの仕事ができるの人は、先延ばしにしない」という――。
※本稿は、内藤誼人『「すぐやる人」に変わる心理学』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
「締切間際のほうが生産性が高い」はウソ
「僕はギリギリまで追いつめられたほうがやる気が出る」
「火事場の馬鹿力っていうけど、本当だと思う」
「人は土壇場で切羽詰まったときに、最高のパフォーマンスができる」
読者のみなさんは、こんな感じのセリフを聞いたことがありませんか。あるいは、このような説を信じていたりしませんか。
「締切間際のほうが、人は必死になって頑張る」という説はウソですよ。科学的な研究を調べてみると、事実はまったくの逆であることが示されています。
ベルギーにあるルーヴェン・カトリック大学のマーテン・ピンクステンは、1605名の大学1年生を対象に、先延ばしする傾向と学業成績についての関連性を調べてみたのですが、「先延ばしする人ほど、成績は悪い」という事実を突き止めました。
私自身、この結果には非常に納得がいきます。
私の中学・高校生時代に、「俺は直前まで追いつめられたほうが、どんどん頭に入る!」と豪語し、一夜漬けで何とかするような人は、たいてい成績はひどいものでした。試験の相当前から準備に取りかかるような人のほうが、みな成績もよかったように思います。

