手もとに来たら、その場で5分

仕事も同じです。

先延ばしする人の仕事ぶりは、「やっつけ仕事」であることが多く、ところどころに手抜きが見つかります。書類の作成でいうと、きちんとチェックすれば、誤字脱字や細かいところなど簡単に修正できるはずなのですが、時間的余裕がなく、そのままになっていることも多いです。

高いクオリティの仕事ができるのは、すぐに取りかかる人です。早く取りかかれば、自分の仕事に納得がいかないのなら、いくらでも修正・変更する時間的余裕もあります。だから、素晴らしい成果を上げることができるのです。

どんな仕事でも自分の手もとにきたら、その場で5分やってみてください。それだけで、ギリギリにやるよりもクオリティがずっと良くなります。

「急いては事を仕損じる」という言葉もありますが、締切前にあわてて仕事をすると、たいていパフォーマンスの悪い仕事しかできず、お客さまや取引先の人に呆れられ、「こういう人とは二度と仕事はしたくないな」と思われてしまいます。

とにかく少しでいいから手をつけるようにしましょう。

具体的に考えるだけで約3倍早くなる

抽象的に、漠然と考えるのではなく、具体的に考えるようにすると、行動に取りかかりやすくなります。

抽象的に「私は起業家になる」と目標を立てるだけでは、人は動きません。もっと具体的に「3年以内に1000万円の元手を作り、○○のビジネスで起業する」といった目標のほうが、行動しようという意欲も生まれやすくなります。

で在宅勤務する女性
写真=iStock.com/FreshSplash
※写真はイメージです

ドイツにあるコンスタンツ大学のショーン・マクリーは、34名の大学生に10の課題を与え、その10の目標を達成するのにかかった時間の記録をとってもらいました。

なお、実際に取り組みをスタートさせる前に、学生の半分には「それぞれの課題の特徴を書いてください」と抽象的に考えてもらいました。

残りの半分には、「それぞれの課題は、どのように着手すればうまくいくのかを書いてください」と具体的に考えてもらいました。

3週間後、10の課題を終えるのにかかった時間の記録を見せてもらうと、抽象的に考えるグループでは503.85時間、具体的に考えるグループでは175.78時間という結果になりました。具体的な進め方について考えると、約3倍のスピードですべてを終わらせることができたのです。