体型管理に我慢はどの程度必要か。元三菱商事でhandsoming代表の宮村和宏さんは「体型管理も仕事と同じで、重要なのは気合や根性ではなく設計だ。食事量を半分にしたり、毎日走ったりする必要はない。満足感はそのままに、カロリーだけを投資対効果よく削ればいい」という――。

※本稿は、宮村和宏『太らない 人生を変える体型管理戦略』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。

鉄板グリルチキンステーキ
写真=iStock.com/okimo
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仕事も体型もマネジメントは同じ

私は三菱商事で働いていた頃から、ずっと不思議に思っていたことがあります。

何十億円ものプロジェクトを緻密に管理し、複雑な人間関係やトラブルにも冷静に対処できる人が、なぜか自分の2、3kgの体重になると、うまく管理できないのです。

冷静に考えれば、体型管理はそれほど複雑なプロジェクトではありません。難しいのは「どうすれば体重が落ちるか」ではなく、それを自分の生活の中で無理なく実行し、継続できる形にすることです。

仕事であれば、成果を出すために「どこを変えれば最も少ないコストで大きなリターンが得られるか」を考えるはずです。重要なものは残し、成果にほとんど貢献していない無駄を削る。それが普通のマネジメントです。

ところが体型管理になると、突然「ご飯を半分にしよう」「糖質を全部やめよう」「毎日走ろう」と、コストの高い施策を選んでしまう。

実は、体型管理も仕事と同じです。大切なのは、気合ではなく、最も投資対効果の高いところから変えることです。

体型管理において、大好きなものを我慢する必要はありません。

食事の量を一気に半分に減らす必要もありません。

必要なのは「置き換え」です。

自分にとってそれほど執着がないものを、満足感を変えずに少し軽いものへ入れ替える。

これだけで、天秤は少しずつ傾いていきます。

1日250kcalの差が、1カ月で約1kgの差になります。

気合いゼロ、我慢ゼロ。ただ選ぶものを少し変えるだけ。

この事実を理解すると、体型管理の見え方が全く変わります。

毎日完璧にカロリー計算をする必要もありません。

現状の生活の中から「自分にとってそれほど執着のないもの」を見つけ、それを「満足感を変えずに少し軽いものへ置き換える」。それだけで、体重の天秤は確実にマイナス方向へ傾き始めます。

ただし、置き換えには「投資対効果の高いコツ」があります。

何を何に置き換えれば、我慢することなく体型を管理できるのか。

それを知るために、まずは「栄養素の基本構造」を見ていきましょう。