体型管理のコツは何か。元三菱商事でhandsoming代表の宮村和宏さんは「『なんとなくのYES』が、体型管理の最大の敵である。三菱商事に勤めていた若手時代、おかずが美味しくてボリュームのある定食屋さんで『ご飯、大盛り無料です』と言われて、激務でもシュッとしている一人の先輩は無料だからと『YES』を言うのではなく、スマートな対応をしていた」という――。

※本稿は、宮村和宏『太らない 人生を変える体型管理戦略』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。

定食のごはん
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仕事では絶対にしない判断を、なぜ食事ではしてしまうのか

何十億円ものプロジェクトを緻密に管理できる人でも、自分の数kgの体重はなぜか管理できない。

私が三菱商事で働きながら不思議に思っていたことの1つです。

仕事では、「無料だから」「みんながやっているから」「せっかくだから」という理由だけで意思決定することはまずありません。その選択に本当に価値があるのか、コストに見合うリターンがあるのかを冷静に考えます。

ところが、食事になると、その当たり前の判断が突然消えてしまうことがあります。

そのことを私が強く実感したのが、三菱商事の二人の先輩でした。

三菱商事に入社して間もない若手時代、「飲み会が続いてダイエットを諦めた」と語っていた完璧主義の長谷川先輩と、後日また話をする機会がありました。

「そもそも先輩、どうやって痩せようとしていたんですか?」と聞くと、先輩は事もなげに答えました。

「痩せるのは簡単だよ。太りやすいものを削ればいいって分かってるじゃん。俺、ラーメン二郎が大好きなんだよね。あれ、めっちゃ太るからさ。だからダイエット期間中は二郎を我慢するんだよ。あれさえ我慢すれば、簡単に痩せるんだよね」
「でも先輩、それって辛くないですか?」
「そりゃ辛いよ。でも、痩せたいからさ」

先輩はそう笑っていましたが、私は心の中で「あっ、これ違うぞ」と考えていました。

もし二郎を我慢して一時的に目標体重を達成したとして、この先輩は一生ラーメン二郎を我慢できるのだろうか。

絶対に無理です。

あの中毒的うまさにハマッた人は、またどこかで強烈に食べたくなるはずです。そして、再び食べ始めれば確実にリバウンドします。