「なんとなくのYES」が体型管理の最大の敵

冒頭のエピソードで、太ってしまっている長谷川先輩が選んだ「無料だから大盛り」。

これは、多くのビジネスパーソンが無意識にやっている無駄なカロリー積み増し行動の典型です。

「無料ならもったいない」という感覚は理解できます。

でも、その判断の結果として毎回200〜300kcalが追加されているとしたら、月に換算すれば数千kcal、体重にして1kg近い話になります。

問題は、「本当に食べたいから大盛りにした」のではなく、「無料だから反射的に大盛りにした」という点です。

この「なんとなくのYES」が、体型管理の最大の敵です。

さらに言うと、その無料で本当に得をしているでしょうか?

時間軸を広げてください。

その大盛りは無料です。ただ、それを頼み続けることによってあなたの体重は確実に増えていきます。

快適な服装でウエストラインをチェックする人
写真=iStock.com/AnnaStills
※写真はイメージです

その体重増加によるコストは如何ほどでしょう?

ビジネスでは当たり前の思考で、たとえ瞬間的にプラスを得られたとしても、将来大きな負債につながる施策に手を出すことをあなたは許さないはずです。

その当たり前の思考を体型管理でも持つことがとても大切です。

そして、「なんとなくのYES」を、少しだけ「本当に食べたいか?」という問いに変える。

つまり、体型管理のために新しい能力を身につける必要はないのです。仕事ですでに使っている合理的な判断基準を、自分の食生活にも向ければいい。

それだけで、現実はかなり変わります。

「重要な会議」や「必要な予算」は削らない

「ダイエット期間中だけ飲み会を減らそう」とか「大好きなものを我慢しよう」などと、一生継続できないことを一時的に我慢しても、いずれ限界が来ます。

限界が来て再開すれば、元の食生活に戻り、元の均衡点へ返る(リバウンド)だけなのです。

つまり、リバウンドしないためには、一生続けられる食習慣に変える必要があるのですが、実はこれ、ビジネスにおける「無駄な会議の削減」と全く同じ構造をしています。

会社の利益を出すために、「重要な会議」や「必要な予算」を削ってしまったらどうなるでしょうか。

一時的に時間やお金の余裕は生まれますが、必ず業務に支障が出ます。

「やっぱりあの会議はやらないとダメだ」と元の状態に戻さざるを得ず、継続性はありません。

一方で、誰も目的を理解していない「無駄な会議」を削ったらどうでしょう。

誰にも支障が出ないどころか業務は効率化され、その快適な状態が「新しい当たり前」として無理なく定着するはずです。