原因は「理屈」の不足
3つの風景に共通していた原因は一つです。
丸投げするための「理屈」が不足していたことです。
誰に任せるのか
何を任せるのか
どこまで任せるのか
なぜ任せるのか
そして、任せた後にどう関わるのか
これが「理屈」です。
これらのどれか一つでも曖昧なままでは、どれだけ部下を信頼していても、どれだけ部下の意欲があっても、任せることは機能しません。
「設計」できれば、丸投げできる
「では、どう理屈を立てればいいのか」――その答えこそが、本書の本題です。
本書では、丸投げするための「理屈」を組み立てることを「設計」と呼びます。
丸投げの設計とは、次の問いに答えることです。
・ なぜ任せるのか:この仕事をあなたに任せる理由は何か。チームの理想とどうつながっているのか
・ 誰に任せるのか:やりたい気持ち(Will)・できる能力(Can)・やるべき役割(Must)の3点が揃っているか
・ どこまで任せるのか:意思決定の権限はどこまで渡すのか。何を自分で決めていいのか
・ 任せた後どうするのか:いつどう報告してもらうか。困ったときどう相談するか。サポートの仕組みはあるか
この4つの問いに答えることが、「設計」です。
Aさんは最初の問い(なぜ)が抜けていた。Bさんは3つ目(どこまで)が曖昧だった。Cさんは4つ目(任せた後)が設計されていなかった。それだけのことでした。
逆にいえば、この4つが揃えば、どのパターンの人でも変われます。
「設計さえすれば、誰でも丸投げができる」
これがあなたに伝えたいメッセージです。
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