“太もも”を中心とした下半身の強化を説いた健康法が、幅広い男女から高い支持を得ている。静脈の血液を上半身に押し上げるポンプである“太もも”は「第二の心臓」と呼ばれ、健康や長寿の秘密が隠されている。また“太もも”などの下半身の強化は、肩こり・腰痛・高血圧・糖尿病・狭心症・便秘・不眠などの症状の改善につながり、さらに太らない体質を作りダイエットにも大きな効果がある。ヒット書籍『太ももを強くすると「太らない」「超健康」になる』の著者で、ウォーキングの第一人者、東京学芸大学名誉教授・医学博士の宮崎義憲氏が、手軽に出来る簡単体操を交えながら独自の“太もも健康法”を語る。
激しい運動を続けるのは大変です。かといって弱すぎる運動では血糖値を下げる効果が期待できません。
いつでもどこでも誰にでもできて、ある程度の強度のある運動が糖尿病対策としては望ましいのですが、その意味では、やはりウォーキングは最適の運動といえます。1日30分程度、少し速足でのウォーキングをぜひ、習慣づけてください。
さらに糖尿病の改善、予防という観点からは、ウォーキングに「けり出し歩き」を加えることをお勧めします。血糖値を下げる効果がさらに増すのです。
けり出し歩きとは、かかとで着地し、つま先(特に親指の付け根あたり)で強く地面をけり出して歩く歩き方で、いくつかの研究でこの歩き方が、血糖値をよく下げることが確認されています。
【けり出し歩きのやり方】
・つま先(特に親指の付け根あたり)で強く地面をけり出して歩く。
・着地はかかとから。
・歩幅を通常よりも10センチから20センチ広げる。
最近、血糖値が高めである、上昇を続けているという方はぜひ、今日から「ウォーキング+けり出し歩き」を始めてください。ウォーキングを30分行うなら、その10分程度「けり出し歩き」を行えばよいです。