中古市場にも波及したハイブリッド熱
ハイブリッド車の販売数の伸びは、パワートレイン(動力源)別カテゴリーの中でも最も大きい。2023年以降で販売台数が83%増えたと、フォーブスはコックス・オートモーティブのデータとして伝えている。
2026年第1四半期にはアメリカ市場でのハイブリッド販売のシェアが14.1%となり、過去最高に達した。設定車種も12ブランド49モデルに拡大している。2023年比では、モデルの選択肢が7つ増え、新たに2ブランドが参入した。
勢いは中古市場にも波及している。フォーブスが引用するカー・グルズのデータによると、中古ハイブリッド車の販売数は年初来34%増加し、平均掲載価格は6月中旬に3万8800ドル(約617万円)と過去最高を更新した。車種別ではトヨタ・カムリが306%増、ホンダCR-Vハイブリッドが78%増となったほか、ジープ・ラングラー4xeが68%増、トヨタRAV4ハイブリッドが27%増と伸びている。
日本車は一般に、信頼性(故障の少なさ)でアメリカでも高い評価を得ている。新車価格が高騰する昨今、リーズナブルに安心して乗れるクルマを求める消費者は多く、中古市場でもトヨタへの需要は高い。
GMが見ていたのは顧客ではなく投資家
ハイブリッドを経由し、パワートレインを次の世代へとスムーズに移行させるトヨタ。それに対してGMは、なぜ一足飛びにEVに社運を賭けたのか。その動機を、業界関係者が語っている。
コックス・オートモーティブで業界分析を統括するステファニー・バルデス・ストリーティ氏は、ブルームバーグの取材に対し、「EVについては、ウォール街を喜ばせることが目的でした」との見方を明かす。「テスラのような企業価値評価を得たい、ということです」
目の前の顧客の需要に応えるのではなく、投資家の目を気にした。ブルームバーグは、GMが大胆なEV投資に踏み切ったのは、テスラの販売と株価が急騰し、世界各国の規制当局が排ガス規制を強化していた時期だったと指摘する。GMにとってハイブリッドは「高くつく暫定的な解決策」でしかなく、このためメアリー・バーラCEOは全面EVへと舵を切った。

