仕事のできる人は会話でどんな言葉を使っているのか。マーケティングコンサルタントの宮脇啓輔さんは「質問に答える際に、予防線を張ったり、発言のハードルを上げたりするには、枕詞を使うといい。枕詞により、発言の期待値や自信度を伝えられると、相手は潜在的な依頼を汲み取ることができて、双方にメリットがある」という――。
※本稿は、宮脇啓輔『一言で話せ。仕事ができる人の1%会話術』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
枕詞を使った期待値調整
ビジネスシーンで有効な枕詞は、大きく次の2種類に分けられます。
(1)会話の形式を伝える
(2)期待値を調整する
枕詞の役割は、相手に自分の話を聞く準備をさせる仕掛けです。それではひとつずつ見ていきましょう。
(1)会話の形式を伝える
これは、話者が話しかけるタイミングで、どんな会話をしたいのか相手に知らせるために使います。具体的には、次のようなイメージです。
会話の形式は、大きく3つに分けられます。
1.雑談「よもやま話ですが」「ただの雑談ですが」「まったく関係ない話なのですが」
2.相談「困ってまして」「悩んでいまして」「意見を伺いたくて」「壁打ちしたいのですが」「教えて欲しいのですが」
3.共有「進捗共有させてください」「一旦共有しますと」「結果を伝えると」
話す会話の形式に合わせて、「相談ですが」「共有ですが」「雑談なのですが」と枕詞を入れてください。
大原則(1)の報告の例でも、それぞれの展開で入れているのを確認できます。「結論、……」「理由は2点あって……」「ただし……」と入れることで、今何を説明してくれているのか相手にわかりやすくなっているのです。

