「曲げ伸ばしてトン」で差がつく
それでは、協調運動のコツがつかめる例として、ひとつ運動を紹介しましょう。ラジオ体操第一の2番目、「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」です。
ポイントは、腕の振りとかかとの上げ下げをシンクロさせる「曲げ伸ばしてトン!」。これが意外と難しく、多くの人は腕と脚がバラバラになってしまいます。だからこそ、できるようになると一気に差がつきます。
①腕を胸の前でクロスし、つま先は自然に開いて立ちます。かかとは内側をつけて、上げておきます。
②腕を軽く横に振りながら、ひざをつま先の方向にふわ〜っと軽く曲げ伸ばします。この間、かかとはずっと上げたまま。上体が前のめりにならないよう注意してください。
③腕を振り戻すタイミングで、かかとを一瞬だけ「トン」と下ろし、すばやくまた上げます。下ろすのは本当に一瞬だけ。①〜③を8回くり返します。
やりがちなNG例が、腕を前後にブンブン振ってしまうこと。これでは肝心の肩がほぐれません。腕は力まず、肩の高さまで自然に、できるだけ体の近くを通すのがコツです。また、かかとを上げ続けられず、下ろしっぱなしになる人も多いので、「トンは一瞬」を合言葉に。
この運動では、ふくらはぎの下腿三頭筋、太もも前面の大腿四頭筋、もも裏のハムストリングスが大きく動きます。下半身全体を使うことで血行がよくなり、足の冷えやむくみの改善はもちろん、転倒の予防にもつながります。
最初に紹介したラジオ体操の効果は、決して大げさな話ではありません。ただし、それは「正しく体を動かせれば」の話。同じ3分でも、目的を理解して動くかどうかで、手に入るものはまるで変わってきます。
毎朝のその3分を、ただの習慣で終わらせるか、一生モノの健康投資に変えるか。
決めるのは、あなたの「意識」ひとつです。
さあ、今日から“本当のラジオ体操”を始めてみませんか。





