「曲げ伸ばしてトン」で差がつく

それでは、協調運動のコツがつかめる例として、ひとつ運動を紹介しましょう。ラジオ体操第一の2番目、「腕を振って脚を曲げ伸ばす運動」です。

ポイントは、腕の振りとかかとの上げ下げをシンクロさせる「曲げ伸ばしてトン!」。これが意外と難しく、多くの人は腕と脚がバラバラになってしまいます。だからこそ、できるようになると一気に差がつきます。

①腕を胸の前でクロスし、つま先は自然に開いて立ちます。かかとは内側をつけて、上げておきます。

【図表1】胸の前で両手を振ってクロスさせながら、膝を曲げ伸ばしする運動
出所=『じつはすごい! 科学的に証明された本当のラジオ体操』
胸の前で両手を振ってクロスさせながら、膝を曲げ伸ばしする運動

②腕を軽く横に振りながら、ひざをつま先の方向にふわ〜っと軽く曲げ伸ばします。この間、かかとはずっと上げたまま。上体が前のめりにならないよう注意してください。

【図表2】かかとを「トン」とおろすと同時に、腕は伸ばす
出所=『じつはすごい! 科学的に証明された本当のラジオ体操』
かかとを「トン」とおろすと同時に、腕は伸ばす

③腕を振り戻すタイミングで、かかとを一瞬だけ「トン」と下ろし、すばやくまた上げます。下ろすのは本当に一瞬だけ。①〜③を8回くり返します。

やりがちなNG例が、腕を前後にブンブン振ってしまうこと。これでは肝心の肩がほぐれません。腕は力まず、肩の高さまで自然に、できるだけ体の近くを通すのがコツです。また、かかとを上げ続けられず、下ろしっぱなしになる人も多いので、「トンは一瞬」を合言葉に。

【図表3】下半身の筋肉全体を使うため、さまざまな健康効果が期待できる
出所=『じつはすごい! 科学的に証明された本当のラジオ体操』
下半身の筋肉全体を使うため、さまざまな健康効果が期待できる

この運動では、ふくらはぎの下腿三頭筋、太もも前面の大腿四頭筋、もも裏のハムストリングスが大きく動きます。下半身全体を使うことで血行がよくなり、足の冷えやむくみの改善はもちろん、転倒の予防にもつながります。

鈴木大輔(著)、植田拓也(監修)『じつはすごい! 科学的に証明された本当のラジオ体操』(アスコム)
鈴木大輔(著)、植田拓也(監修)『じつはすごい! 科学的に証明された本当のラジオ体操』(アスコム)

最初に紹介したラジオ体操の効果は、決して大げさな話ではありません。ただし、それは「正しく体を動かせれば」の話。同じ3分でも、目的を理解して動くかどうかで、手に入るものはまるで変わってきます。

毎朝のその3分を、ただの習慣で終わらせるか、一生モノの健康投資に変えるか。

決めるのは、あなたの「意識」ひとつです。

さあ、今日から“本当のラジオ体操”を始めてみませんか。

【関連記事】
腸の壁に穴が空き、全身がボロボロに…内科医が「毎日食べてはダメ」と警告する"みんな大好きな朝食の定番"
食前に「たった一杯」飲むだけで肝臓の脂肪を落とせる…専門医の中では常識「食物繊維、発酵食品」あと一つは?
「家の近所を歩く」よりずっと効果的…精神科医「ウォーキング効果を最大限に引き出す」とっておきの場所
"ヨボヨボ化"を進めるのはラーメンでもパスタでもない…血管・歯・腎臓を同時に壊す「最悪の麺」の正体
パカッと開けて週に1、2個食べるだけ…がん専門医が勧める「大腸がんを予防するオメガ脂肪酸たっぷり食品」