健康効果が科学的に証明されている
ラジオ体操を正しく続けたとき、体に起きる変化は、科学的にも証明されています。
とくに注目したいのが、体の「内側」を若く保つこと。とりわけ肺・血管・骨の3つに、はっきりとした裏づけがあります。
まずは肺、つまり心肺機能。腕を大きく上げ、胸を開く動きは、心肺機能へよい効果を生み出します。実際、ラジオ体操を続けている方を調査したところ、呼吸機能を年齢に換算した「肺年齢」が、実年齢より若い傾向にあることがわかっています(※1)。次に血管。全身を大きく動かすことで筋肉のポンプ作用が働き、滞りがちな血流が一気にスムーズに。続けている人ほど、血管年齢が若く保たれる傾向があります(※2)。
うれしい変化は、それだけではありません。
ラジオ体操を続けている人は、まったく体操をしていない人に比べて、認知症の発症リスクが18%も低いという報告があります(※3)。腕や脚、体幹など複数の筋肉を連動させる「協調運動」が、脳に絶え間ない刺激を与えていると考えられています。
体力も、目に見えて変わります。高齢者にラジオ体操を12週間続けてもらった調査では、「敏捷性/バランス」の指標が平均8.1%、「持久力」の指標が平均7.4%も改善しました(※4)。
そして骨。ラジオ体操を続けている人は骨密度が高い水準にあり、骨粗しょう症の予防にも力を発揮します。
(注)
(※1)一般財団法人 簡易保険加入者協会委託調査「平成25年度 ラジオ体操の実施効果に関する研究調査」より
(※2)一般財団法人 簡易保険加入者協会委託調査「令和6年度 ラジオ体操の実施効果に関する追跡調査研究」より
(※3)2025年、帝京大学大学院・金森悟氏らの研究報告より
(※4)2024年、かんぽ生命保険・東京都健康長寿医療センター・東京医科大学・全国ラジオ体操連盟の共同研究より
「本当のラジオ体操」のすごい効果
そして極めつけが、若さそのもの。ラジオ体操を習慣にしている人は、体の若々しさを示す「体内年齢」が、実年齢より平均20歳以上も若かったというのです(一般財団法人簡易保険加入者協会委託調査より)。たった3分の積み重ねが、ここまでの差を生むのですから、すごいですよね。
認知症、心臓病や脳卒中、骨粗しょう症――。年齢とともに忍び寄る不調に、たった3分の体操がまとめて立ち向かってくれる。これを使わない手はありません。
では、この底力を引き出すには、どうすればいいのか。その答えが、“本当のラジオ体操”です。
“本当のラジオ体操”とは、ひとつひとつの動きの「目的」を理解し、丁寧に、正しいフォームで行うこと。これまで漫然とこなしてきた動きも、「いま、どの筋肉に効かせているか」を意識するだけで、効果はまるで変わってきます。
なかでも見落とされがちなのが、「協調運動」です。腕と脚など、複数の部位を連動させて動かすという要素こそ、ラジオ体操が“ただの準備運動”で終わらない最大の理由です。「なんとなく体操」だった人ほど、ここを意識した瞬間から、肩が軽くなる、歩きやすくなる、疲れにくくなる、と体の変化に驚くはずです。

