歌いながら料理をする“マルチタスク”

そのトレーニングとして、簡単でいい方法があります。

それは歌いながら料理をすること。

料理をするときには、食材を食べやすい形状やサイズに切る、食材をフライパンで炒める、調味料を振り入れる、できた料理を皿に盛りつけるといった一連の動きがあります。

それらはすべて運動系脳番地が働いているからできること。ここにちょっとだけ負荷をプラスすることで、運動系をさらに効果的に鍛えることができるのです。その負荷として、「歌いながら」という行動を付け加えるのです。

歌いながら料理をするということは、手と口の両方を動かすことになります。それは運動系にとってマルチタスクを課されているのと同じこと。

また、運動系は常に「次にどういう動作をすればいいか」というプランを立てながら体に動きの指示を出していますが、歌を歌うというアクションをプラスすることで、すでに取り組んでいるプランを立てる仕事にも一定の負荷をかけることになります。

歌を歌おうと歌詞を思い浮かべることは記憶系の刺激にもなり、相乗効果のあるトレーニングです。ただし、思い出すことに必死になりすぎて、手元がおろそかにならないように注意しましょう。

予算を決めてスーパーで買い物をする

このところの止まらない物価高、頭を悩ませますよね。

月の食費を決めて買い物をしている人は多いと思いますが、実はそれ、節約と同時に脳のトレーニングにもなっていると聞けば、少し気持ちが明るくなるのではないでしょうか。

スーパーに行くときは、その日安く売っているものを中心に買うという人もいるかもしれません。ですが、行き当たりばったりで買うよりは、必要なものだけを買うほうが節約にも脳トレにも効果的です。

まず、冷蔵庫の中にどんな食材が入っているかをチェックしますね。それから何を買い足せば今日の夕飯や明日の朝食がつくれるかを考え、買うべきものをリスト化します。

この「考えて組み立てる=計画を立てる」という行為は、思考系脳番地を働かせることにほかなりません。

仕事帰りにスーパーに直接寄るという人は、買い物前に家の冷蔵庫をチェックできません。でも大丈夫。冷蔵庫の中身を思い出しながら「あれとこれを買えば……」と考えることは、記憶系脳番地と思考系脳番地の両方を使うことになります。

そして買うときは、「今日は2000円以内に収める」など予算を決めて買い物をします。

合計金額を暗算しながら予算内に収まるように商品を選んでいく、という行為は、思考系脳番地を鍛えるのにピッタリなのです。