寝返りは疲労回復を助ける“無意識の整体”
日中の体のゆがみを矯正し、睡眠が深くなるように体温を調整する。この寝返りの働きが十分になされることで、覚醒後にはすっきりと疲労回復をすることができているのです。
実際に、広島国際大学の研究では寝返り回数が多い人ほど、起床したときの「疲れがとれた」実感が高いことが確認されています(図表1参照)。
つまり、寝返りは私たちが睡眠中、無意識に行っている整体であり、疲労回復法ということ。寝返りを打たない睡眠は、疲労回復どころかエコノミークラス症候群のように血栓のリスクを高め、朝起きたときの「体のバキバキ感(腰痛・肩こり)」の原因になって疲れをますます加速させることにもなりかねません。
次から快適に寝返りができる睡眠をとるために、私が日常から心がけていることをご紹介しましょう。
良質な睡眠に導く寝具の種類
睡眠中の寝返りを邪魔せず、体が求めるままできるように私が常日頃実践しているのが、次の2つ。良質な睡眠で疲れをすっきりとるためにも、皆さんもぜひお試しを。
①寝るときは「スポーツウエア」
スムーズな寝返りを実現するために、私はスポーツウエアを着て寝ています。「パジャマじゃだめなの?」と思うかもしれませんが、伸縮性のない綿のパジャマは体を動かすときにつっぱるので、寝返りの邪魔になってしまいがち。
私が愛用しているのは、ジムで着るような、伸縮性が高く、表面がツルツルとしたスポーツ用のウエアです。スポーツウエアは激しい動きを想定してつくられているため、どんなに体をねじっても生地が突っ張りません。また、最近のスポーツウエア用の生地は吸汗速乾機能が高いので、睡眠中の体温コントロールにも優れているので快適そのもの。
ただし、スポーツウエアとはいっても首周りの邪魔になるフード付きパーカーや体温調節が難しくなる裏起毛生地は避けることをおすすめします。
②自分の首にあった枕や寝具にこだわる
枕は高すぎると首が前に折れ、気道を塞いで「いびき」の原因になりますし、柔らかすぎると頭が沈み込んで寝返りが打ちにくくなります。理想の枕は、寝返りを打っても高さが変わらず、頭が沈み込まない、適度な硬さのある平らなもの。
最近はさまざまなメーカーが高機能をうたった枕を開発していますし、オーダーメイド枕も多種多様に揃っていますので、自分にあった枕を探すことをおすすめします。枕を変えるだけでいびきが治る人も少なくありません。
私が推奨しているのは、山田朱織枕研究所が開発した「整形外科枕ドクターズピロー」。寝返りしやすい構造で、5mm間隔で高さ調整も自分でできるところが気に入っています。

