別の会社に再就職した場合もOK

60歳以降に再雇用されると賃金が75%未満になることは珍しくありません。つまり、この制度の対象に当てはまる人はとても多いということです。せっかく要件を満たしているのに「知らなかったからもらえなかった」というのは本当にもったいないですよね。だからこそ、ご本人が理解しておくことがとても大事なのです。

――わかりました。肝に銘じておきます。ちなみに、再雇用や継続雇用ではなく、別会社に再就職する場合はどうなりますか?

再就職の場合でも、条件を満たせば受け取れますよ。まず、退職時に「受給資格確認票」をハローワークへ提出しておくことが必要です。その上で、転職先の会社で雇用保険に加入して働けば、給与が60歳時の75%未満に下がった場合に会社が申請してくれます。結果として、給付金を受け取れる仕組みです。

ただし、基本手当(再就職活動中にもらう給付)を受給すると、対象外になるので、転職の場合は注意しましょう。

――基本手当を受け取ると対象外になっちゃうのですね……。

2年以内ならさかのぼって取り戻せる

基本手当を受給した場合、高年齢雇用継続給付の対象外にはなりますが、再就職後の賃金が低下した場合は「高年齢再就職給付金」があり、要件を満たすことで給付を受けられます。

――なるほど~。それはありがたいです。もしも、申請を忘れてしまった、という場合はどうなりますか?

高年齢雇用継続給付金は、申請を忘れてしまっても心配はいりません。支給には2年の時効があるため、2年以内であればさかのぼって手続きすることができ、未支給分を受け取ることが可能です。つまり、うっかり申請を忘れてしまっても、時効前に手続きすれば取り戻せる仕組みになっています。

――高年齢雇用継続給付金を受け取れる場合、実際の金額がどのくらいなのか、確認することはできますか?

目安の金額であれば試算できます。計算の過程を3つのステップでまとめました。