JRは青春18きっぷ自体を廃止したい?
2024年冬の制度変更は、それまで自動改札機に対応していなかった青春18きっぷの自動改札機への対応など、JR側からすれば業務の省力化という狙いがあったと考えられる。
しかし、省力化を狙いとするのであれば、電子チケットによる使用回数のカウントなど、これまでの本質を損なわない形での改善をする方法はあったはずである。
青春18きっぷの今後については、「『ご利用されるお客様の減少』を理由として、青春18きっぷそのものが廃止に追い込まれるのではないか」という利用者の不安の声も根強いようだ。
省力化のみを目的にした「改悪」の代償
ローカル線の廃線問題など、JRグループが廃止したいサービスについては、数年前からサービスレベルを低下させ、需要そのものを減らす既成事実を積み上げたうえで廃止に追い込む事例が散見される。
今回の青春18きっぷのケースでは、青春18きっぷが40年以上にわたって蓄積してきたブランドの本質を無視し、目先の省力化のみを目的としたことが販売数の激減に繋がったものと考えられる。こうした、将来の顧客を育成する役割を果たしていた商品の価値を自ら毀損させたことは、JRグループの顧客をじわじわと減少させる結果につながりかねないのではないだろうか。

