正論に勝るトラブル未満への5文字
人は、自分が裁かれることよりも、自分の話を途中で結論づけられることに強く反発します。だから最初の役割は、裁判官になることではありません。交通整理をすることです。
感情を整理し、事実を整理し、情報を整理する。その順番を間違えなければ、多くの事件はトラブルにならずに済みます。クレーム以上、トラブル未満。その曖昧な場所で正論より先に必要なのは、たった1つの質問かもしれません。
「どうしたい?」――この5文字が、現状をクリアにして、トラブル未満で事を収めることもあるのです。
最後にもう一度、くり返します。
相談するなら、相手を選べ。
相談されるなら、相手を確かめろ。
「それで、自分は何したい?」「それで、あなたは何したい?」
これをはっきりさせることで、トラブルの収束不可能性を防げるのです。
人間関係は、正しさだけでは続きません。だからこそ、感情だけでも、法律だけでも足りない。必要なのは、「情報は一度外へ出たら戻らない」という現実をじゅうぶん理解して、「この情報を、今、誰に伝えるべきか」を一度だけ立ち止まって考えることでしょう。


