「外国人の権利制限」は保守か人権侵害か
ただし、国民国家の国民が同じ国籍を有する同胞を優先したいと考えるのはごく自然な感情ですから、外国人に対する権利制限の主張を「国家のアイデンティティを守る正当な行動(=正統派の保守)」と見るか、「基本的人権の侵害(=極右)」と見るかは、フランス国内、特に保守派の間でも議論が分かれる微妙な論点です。
もっとも、こうした基準とは別に、かつての国民連合は、確かに、多くの人の「極右」イメージに合致する政党だったことも事実です。
国民連合の歴史は1972年にジャン=マリー・ル・ペンが、イタリアで旧イタリア社会共和国(1943年7月から1945年4月まで、ムッソリーニがイタリア北部に樹立した親独傀儡政権)の関係者や支持者が結成した組織「イタリア社会運動」の影響を受けて、前身の組織「国民戦線(FN:Front national)」を結成したことに始まります。
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