絶対正義は「中原の安定と繁栄」
私たちが中国に対して抱く違和感の正体。
それは、私たちが「主権国家は対等である」という、ヨーロッパ発の思想をインストールしているのに対し、彼らがいまだに「世界は中心(中原)と周辺(辺境)でできている」という、古代から続く思想で動いていることに起因します。
彼らに向かって「国際ルールを守れ」「民主化しろ」と説教しても、暖簾に腕押しなのはそのためです。彼らにとっての正義は、国際ルールではなく、「中原の安定と繁栄」だからです。
ヒマラヤ山脈がなくなり、タクラマカン砂漠が緑地になり、中原の生産力が周辺国と同じレベルに落ちない限り、彼らの「中華思想」が消えることはないでしょう。中国とは、国名そのものが示す通り、「地理的な自己中心性」を運命づけられた、巨大な重力装置なのです。
我々周辺国(特に日本のような海洋国家)ができることは、その重力に飲み込まれないように、適切な距離を取り、遠心力(日米同盟など)を働かせ続けることだけです。


