日本人の「当たり前」が海外では違う

そしてもうひとつ。「日本人はとにかく真面目だ」ということは、すごくよく知られています。例えば、日本の会社のものを買っても、偽物だったりだまされたってことは、すごく少ないんです。

日本の会社の人に「これをやってください」とお願いすると、ちゃんと約束したことをやってくれます。日本だとそれは当たり前だけど、他の国では当たり前じゃないんです。自分の都合とかスケジュールに合わせて締め切りをどんどん変えちゃったり、「やります!」って言ったのに忘れちゃうことが多いんです。

そういう人が多いから、他の国でお仕事を頼んだり、一緒にお仕事をする際には、まず契約書を作って、「いつまでにやります」とか「やらなかった場合の罰金はいくら」など、たくさん決まり事を書かなくちゃいけないんです。面倒くさいでしょう。

「日本製」がすごく信頼されている理由

私は外国の人がちゃんとお仕事をやったかどうか、ずっとチェックする仕事をやってきたんです。そういう仕事は日本の人とお仕事をする場合は必要ないんですけれど、外国の人はちゃんとやらない人もいるから監視してなくちゃいけないんです。本当はやりたくないけど、仕方ないですよね。

だから、日本の人が外国の人とお仕事をすると、最初はうまくいかないことが多いんです。なぜなら、日本の感覚でお願いしちゃったりするからなんですよね。

つまり、外国の人はあんまり約束を守ってくれないから、日本人のようにきちんと約束を守ってくれる人は、今の世界ではすごく価値があるってことなんです。「真面目すぎて面白くない」って言われるかもしれないけれど、それは誇りに思っていいんです。

日本人は真面目ということで、日本の製品もすごく信用できると思われています。昔ほどではないと言われることもあるけれど、それでもまだ「日本製」のブランドはとっても信用されています。特に、絶対壊れちゃいけないものとか、体につけるもの、食べるものなどに関しては、日本の信用はすごく高いんです。

made in japanの印鑑
写真=iStock.com/Waldemarus
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