ゼンショーが展開するイタリアンレストラン「オリーブの丘」が注目を集めている。ライターの鬼頭勇大さんは「売り上げも店舗数も大きな差があるが、同じイタリアンレストランであるサイゼリヤの絶対王者の地位を揺るがす存在になりうる。なぜならモーニングに限って言えば、圧勝しているからだ」という――。

絶対王者・サイゼリヤを脅かす「ファミレスの名前」

イタリアンレストランといえば「サイゼリヤ」が一強状態だが、その牙城がゆらぐかもしれない。

サイゼリヤの2025年8月期の売り上げは前期比114.3%の2567億1400万円、営業利益も同104.3%の154億9900万円(ともに連結)と安定して業績を伸ばしている。しかし、そんなサイゼの「上位互換」とささやかれ、SNSで頻繁にバズるチェーンが出てきている。

「すき家」「はま寿司」などを展開するゼンショーホールディングスがここ10~15年ほど関東を中心に店舗網を広げている「イタリア食堂 オリーブの丘(以下、オリーブの丘)」だ。

オリーブの丘 新座片山店
筆者撮影
オリーブの丘 新座片山店

絶対王者とも言えるサイゼリヤの国内店舗数は、公式サイトによると1066軒(2026年5月時点)。対するオリーブの丘も同じく公式サイトで調べると、近日オープン予定の店も含めて64店舗である。サイゼリヤと1000店以上の差がある。

両社の店舗数は圧倒的に離れているようにも思える。にもかかわらず、なぜオリーブの丘がジャイアントキリングする可能性があると言えるのか。そのヒントになりそうなのが、近年各社がしのぎを削る「モーニング」だ。サイゼリヤとオリーブの丘はいずれもモーニングを提供しているが、両社には明確な「違い」がある。そしてそれこそが、絶対王者であるサイゼリヤにとって近年の死角をあぶりだしているのだ。