“古田の発言”を巡り不穏な空気に

9月16日から始まった次回交渉は、歩み寄りの気配から一転、会議室には不穏な空気が漂った。経営側は冒頭、前回交渉後の記者会見で古田が「近鉄存続の可能性が出てきた」と発言したことを問題視。「合併は覆らないと分かったはず。それなのに、あの発言はどういうことか」と謝罪を要求したという。

対立は「経営シミュレーション」を巡る応酬でさらに鮮明になる。前回交渉時、選手会側は交流戦が実現した場合の収益予測(近鉄存続のケースを含む)などを求めた。ストを回避し1週間の猶予を設けたのはその回答を待つ意味合いも含まれていたが、経営側から示された内容は、選手会が求めたレベルとはかけ離れていた。

たった1枚の紙に、近鉄・オリックスが合併した場合としない場合の赤字額の比較など、「合併すれば赤字が減る」という従来の主張を追認するデータだけが並んでいた。