人民元との「両替」を懇願される日々

では、中国人は何を使っていたのかというと、現在も使われている人民幣レンミンビー(いわゆる人民元)だ。ほとんどがピン札の外貨兌換券と比べて、人民幣はシワシワ、よれよれで、まるで紙クズのようにグチャグチャになっているものが多かった。

人民元
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当時、中国人は財布を持たず、ポケットにお金を突っ込んだり、輪ゴムでまとめたりして持っていることが多かったが、あのグチャグチャのお金では財布になどとても入れられない。硬貨もあったが、日本の硬貨よりも軽くて、まるでオモチャのようだった。

政府は外貨を管理するために中国人と外国人が使用するお金を分けていた。中国では外貨兌換券があれば人民が買えないものが買えたので、これをのどから手が出るほど欲しがる人が多かった。外貨兌換券は、中国語では略して外汇ワイホイと呼ばれていて、よく中国人から「人民元と外汇を交換してくれないか?」と話しかけられた。