世界からの称賛という「恒例行事」
あの頃の日本は、まだワールドカップに一度も出場できていなかったから、まるで国民全体の悲願であるかのように、連日連夜、代表の動向が報じられ、人々は、最終予選に一喜一憂していた。記事には書かれていないものの、おそらくは、この試合の後も、彼らの持っていた袋は、応援のためだけではなく、本来の役目=ゴミ拾いにも使われたのではないか。
この5年後の2002年、日本と韓国で共同開催された際にも、埼玉スタジアム周辺を、埼玉の草サッカーチームが、ごみ拾いをしたと報じられている(「朝日新聞」2002年5月20日朝刊)。この時すでに、日本がいかに清潔で安全な国であるのかが、世界中に知らされ、そして、サポーターたちのゴミ拾いが驚きをもって受け止められていた。
その後も、たとえば、2014年のブラジル大会では、コートジボワールに敗退を喫したあと、「応援に使っていた青いゴミ袋を使って、スタンドのゴミを集めて回った」姿を、地元紙フォーリャ・デ・サンパウロ(電子版)が「試合には負けたが、礼儀正しさで高得点を挙げた」と評価したという(「朝日新聞」2014年6月18日朝刊)。
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