「こどもNISA」を活用するメリット

親や祖父母が投資資金を出した場合でも、子どものNISA口座で運用すれば、得られた利益は非課税になります。また、引き出しは原則子どもが12歳になれば可能となり、18歳になると、大人向けのNISA口座へ自動的に移行される仕組みが想定されています。

にぐ先生(谷口達也)『10歳の子どもには毎週1000円渡しなさい』(飛鳥新社)
にぐ先生(谷口達也)『10歳の子どもには毎週1000円渡しなさい』(飛鳥新社)

「こどもNISA」は、2023年に新規投資が終了した「ジュニアNISA」の後継にあたります。「ジュニアNISA」の年間の投資上限は80万円で、上場株式を含めた幅広い商品を対象としていましたが、原則、子どもが18歳になるまで引き出しができず、非課税期間も5年に限定され、使いにくさが指摘されていました。

施行が待たれる「こどもNISA」は、大人向けの新NISAの「つみたて投資枠」と比べると、投資できる金額は異なりますが、長期の積立投資を前提とした使い勝手という点では、大きな違いはありません。

投資対象は投資信託に限定され、株式は購入できませんが、リスクを抑えた比較的安定した商品が中心となります。そのため、投資初心者にとっては、かえって取り組みやすい制度といえるでしょう。

投資がより身近なものになる時代が来る

「ジュニアNISA」の終了以来、子どもに投資を体験してもらいたいと思っても、利益が課税されるため、すすめるのが難しいと感じていました。だから、非課税の「こどもNISA」の設定は、親子で投資を始めるきっかけになると期待しています。

「こどもNISA」は小学生だけでなく、中高校生にも使える制度です。私も中学校の金融教育の授業に呼ばれることがありますが、施行したら学校の授業でも取り上げられるようになるでしょう。国の制度として、未成年でも少額から投資ができるようになるので、子ども自身も「私たちも投資をしていいんだ」という意識が持てるようになるのではないでしょうか。

子どもが「投資っておもしろそう」「やってみたいな」と考えたり、子ども同士の会話でも「投資」というワードが出てくる機会が増えるのではと思っています。

ビジネススーツに身を包んだ少年の資産運用のイメージ
写真=iStock.com/RichVintage
※写真はイメージです
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