インフレ時代に欠かせない「投資」の知識
投資信託はたくさんの投資家から資金を集め、ファンドマネージャーと呼ばれるプロが運用をして、利益(または損失)を投資家に分配する金融商品です。投資信託なら、プロが運用方針に則り投資する株式や債券などを選んでいるので、何に投資すればいいかがわからない初心者も安心できます。
特に、2024年に大幅改正された新NISAのつみたて投資枠は、限度額内で得た利益が無期限で非課税になる制度で、対象商品は低コストの投資信託が中心のため、少額から始めたい初心者向きと注目されています。ただし、貯金は金融機関が破綻しない限り、基本的に元本割れになることはありません。
株式や投資信託、新NISAを含めて、投資には元本割れのリスクがあるということは、心得ておいてください。リスクがわかったうえで、インフレの時代は貯金だけに偏らず、お金を増やしてバランスをとるために、投資で資産を持つことが大切になるのです。この本は子どもの金融教育をテーマとしているので、必ずしも大人の方に貯金を投資に回すことをすすめているわけではありません。
ですが、子どものおこづかいに「投資」の予算を入れるには、インフレ時代の資産づくりには投資が必要と、まず親世代に納得していただく必要があります。そのためにも、お金のセンスの基礎知識はアップデートしておきたいものです。今まで投資はしてこなかった……という方も、これを機に、子どもと一緒に投資を始めてみるのもおもしろいと思います。
「株式投資=ギャンブル」ではない
家族が「投資」を敬遠しているケースもよくあります。実際に私のアカデミーでも投資の話をすると、親の方から「私は全然、投資の経験がなくて」「今まで貯金と保険しか、金融資産づくりをしたことがない」といった声をよく聞きます。
個人的な感覚では、「投資=NG」としているのは男性に多いと感じており、なかには「うちは絶対に投資はやらない」と一刀両断で話が終わることも。女性の場合は「経験はなくても勉強してみたい」など柔軟な方が多いのですが、結局父親が許さないからと、おこづかいの予算分けから投資を外すケースもあります。
ですが、家庭での金融教育の有無で、子どものお金のセンスの高さは変わります。親自身は投資に否定的だとしても、子どもに投資のできる環境、機会を作ってあげることで、これからのインフレ時代を生きていくための武器になるはずです。
2015年頃までの株価は、長期的に見ると上昇と下落を繰り返す局面が多く、短期間での値動きが強く意識されていました。そのため、現在40代以上の世代は、株価が上がったら売り、下がったら買うという、「ギャンブル感覚の株式投資」をイメージする方が多いかもしれません。ところが、今の20~30代では、社会人になってから株価が下がった期間はほぼありません。

