天然の水堀がある淡河城の守り

淡河城の守りを固くしている要因がもうひとつある。崖下には川が流れているのだ。天然の切岸の直下に、天然の水堀。城造りは、まずは立地の選択が重要だが、まぎれもなく適地だといえる。

城下の西麓を淡河川支流が流れる
撮影=今泉慎一(風来堂)
城下の西麓を淡河川支流が流れる
崖には遊歩道はあるが幅も狭く注意が必要
撮影=今泉慎一(風来堂)
崖には遊歩道はあるが幅も狭く注意が必要

崖につけられた遊歩道を登り切ると、眼下に視界が開けている。淡河盆地を一望できる抜群のパノラマ。城は防御力とともに、眺望も同じぐらい肝要だ。城に近づく敵をいち早く発見できるし、城下の見張りにも適している。城下の湯の山街道を通じて兵糧が運ばれていた頃、この城がいかに重要だったかよくわかる。逆に言えば、この城が落とされてしまえば、補給線は断絶してしまう。

淡河城本丸からの眺め
撮影=今泉慎一(風来堂)
本丸より。中央が「道の駅淡河」の駐車場