ビジネスで成功をおさめるにはどうすればいいか。ニトリHD代表取締役会長の似鳥昭雄さんは「私の『苦手』は、80歳をこえた今でもそのまんまだ。人を喜ばせることのできる長所があれば、あとの短所は全部消えてしまう」という――。

※本稿は、似鳥昭雄『発達障害の私だからこそ、成功できた』(祥伝社)の一部を再編集したものです。

山形のニトリジャパン店舗
写真=iStock.com/Arnaud Eeckhout
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弱点は認めて、さらけ出して、誰かに任せる

発達障害があると、どうしても周りと違う自分を隠そうとして、すべてを自分だけでやろうとしがちです。でも、それではすぐに限界が来ます。自分の弱みや苦手な部分を正直に認め、それをカバーしてくれる人と一緒に歩むことが大切だと思うのです。

私の場合、妻との出会いが人生を大きく変えてくれました。妻の行動が私に、自分の弱みや苦手な部分を正直に認め、それをカバーしてくれる人と一緒に歩むことの大切さを教えてくれたのです。

そして、この「苦手はあるけれど、それを克服するのではなく、適材適所で人を活かしていく」という視点は、その後のニトリの成長にも大きく影響しました。

自分の弱点を認めたら、それを補ってくれる仲間を集めて、あとは任せる。そうすることで会社は強くなり、大きく成長していったのです。私はわからないことを聞いたり、できないことを頼んだり、一緒にやって欲しいことをお願いしたりするのは大の得意ですから。こちらが明るい態度でいると、必ず誰かが助けてくれます。

わかったふりをせず、わからないことはわからないと言い、オープンな姿勢を行動で表すこと。簡単に言ってしまうと、誰と会ってもニコニコしていることが大事です。明るく陽気な人の周りには、どんどん人が集まってきますから。

それに大きな仕事を進める上では、私たちの特性がプラスに働くこともたくさんあります。例えば、「こうと思ったら、やってみちゃうところ」です。

学校の勉強がよくできた頭がいい人ほど、何か思いつくのと同時に「できない理由」や「大変そうな展開」も思い浮かべてしまって、なかなか行動に移せません。石橋を叩いて渡るというか、慎重というか、臆病というか。でも、私はすぐにやっちゃうんですね。

浮かんだアイデアは試しちゃうし、まずは取り組んじゃう。仮に出鼻を挫かれるようなトラブルが起きても、「なぜだろう?」と試行錯誤を繰り返して、とにかく前進しようとします。そういう勇気があるのです。