シニア特有の話題にしてはいけないタブー
上司や同僚の噂話や悪口など、仕事関係の話題が中心だった現役時代とは打って変わって、リタイア後は身のまわりのことが話題に上るようになります。とくに子供や孫はしばしば会話に登場するようです。
だけど、こうした話題、はたして適切なものなのでしょうか。
「昨日も孫が来ましてね。また、玩具をねだられました。かわいいからしかたがないけど、まったく困ったもんです」
そんな話をした相手が孫に恵まれず、寂しく思っているとしたら、かわいい孫の自慢は適切なものとはいえないでしょう。相手の寂しい気持ちをいっそう深めることにしかならないからです。
そんな話をしょっちゅうするあなたを、相手が遠ざけるようになったとしても不思議ではありません。
また、なんらかの事情で孫に会えない状況にあることも考えられるし、不幸にして孫がすでに亡くなっているというケースだってあるかもしれません。
ですから、「おたくのお孫さんは」といった問いかけもタブーと心得ておきましょう。
孫のことばかりではなく、相手の家族関係を探るような話題は、こちらから持ち出さないのが成熟した年代の心配りというものです。
新聞にざっと目を通せば、話のネタはいくらでも見つかります。そのとき注目されている人物や本、テレビ番組などの情報は、インターネットからでも拾えます。自慢にならない程度に自分の趣味の分野の話をするのもいいでしょう。
タブーに触れない。それが老後の人づきあいを上手に運ぶ不文律です。
矢継ぎ早に質問してくる人の正体
人間関係は不思議なもので、知り合ったばかりでも、つきあいの長い友だちのような気安さを感じさせてくれる人もいるし、何年つきあっていても、「やっぱり波長が合わないな」という人もいます。
親しくなるのに時間がかかる人もいるし、第一印象で「いい人だな」と思っても、次第に違和感が増してくる人もいるでしょう。
なかには会った瞬間から質問攻めにしてくる人もいます。
「どちらのご出身?」「どんな仕事をしてきたの?」といった当たり障りのない話題ならともかく、時として「いつからおひとりなの?」「旦那さんとは死別されたの? それとも離婚?」「どうしてお子さんと同居していないの?」「何か持病がお有りですか?」などといった、「それって初対面で聞きますか?」と言いたくなるようなことまで聞いてくる人もいます。こうなると、質問というよりも訊問に近い感じかもしれませんね。
せっかく出会えたのだから、あれも聞きたい、これも知りたいと思う気持ちもわからないではありませんが、実は矢継ぎ早に質問してくる人に限って、聞いたそばから忘れていることも少なくありません。
つまり、そういう人は「ただおしゃべりが好きな人」であって、話の内容に興味があるわけではないのです。

