運動系の記録は未来の自分へのプレゼント

ぜひ、今日の「足踏みジャンケン」を1段階で評価して日記に記録しておいてください。

「全然できなかった」「できなさすぎて大笑いした」「1分やったら頭も疲れた」など、ひと言コメントを記入すると、上達具合もわかりやすくなります。

記録は思い出しながらおこなうので記憶系が働きます。

記録を始めると記録から伝わってくる自分の成長が「やりがい」となって、継続の後押しとなってくれます。「何時から何時まで」「1段階評価で何点」「終わった後の気分」などの記録を振り返ると「がんばってきたな~」と、誇らしい気持ちになり、感情系が刺激されます。

「記録」とは、成長の軌跡であり、未来の自分へのプレゼントなのです。

あえて足と発声をズラすトレーニング

ここからは、ながら動作のバリエーションを紹介していきましょう。まずは「散歩しながら」のバリエーションです。

◆ぱぴぷぺぽ散歩

前述の全脳番地を刺激する「遅口ことば」「早口ことば」と散歩の合わせ技です。

まずは、いつものスピードで歩きましょう。このとき1歩ごとに「ぱ」「ぴ」「ぷ」「ぺ」「ぽ」と声に出します。例えば「右足=ぱ」「左足=ぴ」「右足=ぷ」……です。

軽くクリアしたと思います。次は歩くスピードをいつもの2倍にアップし、歩調に合わせ1歩ごとに「ぱっ」「ぴっ」「ぷっ」「ぺっ」「ぽっ」と声を出しましょう。

ちょっと息切れしてきたと思うので、歩く速さを通常の半分のスピードに落としましょう。もちろん、1歩ごとにゆっくりと「ぱー」「ぴー」「ぷー」「ぺー」「ぽー」と声も合わせてください。

さて、ここから難易度が上がります。

「早歩き」をしながら、「ぱー、ぴー、ぷー、ぺー、ぽー」と遅口で声を出しましょう。このとき足のリズムと発声のリズムは異なります。「1歩=1音」ではなくあえてズラしてください。

【図表3】ぱぴぷぺぽ散歩
出典=加藤俊徳『80代でも若返る脳』(新星出版社)

慣れたところで、足と口のスピードを入れ替えます。「ゆっくり歩き」をしながら素早く「ぱっ、ぴっ、ぷっ、ぺっ、ぽっ」と声を出してみましょう。このときもあえて足と発声をズラします。

「足」と「口」のスピードを正反対にすると、片方がもう片方に引きずられ、がんばって修正しなくてはいけません。この難しいことをおこなうのがとてもいいトレーニングなのです。

散歩の後は、体はもちろん、脳も心地いい疲れに包まれています。この「体と脳の両方が疲れる感覚」を積み上げていくことが脳の若返りにつながります。