毎日肉まん1つで35日後に体脂肪1キロ増
薄着の季節になってきた。今号では年齢とともにお腹まわりが気になる……という人のために、どうすれば贅肉を減らせるのかを考えてみたい。
ノンフィクション作家、ジャーナリスト。「サンデー毎日」記者を経てフリーに。著書に『老けない最強食』(文春新書)、『国民健康保険料が高すぎる!保険料を下げる10のこと』(中公新書ラクレ)などがある。
中年になって太る大きな要因として、管理栄養士の望月理恵子氏は「加齢に伴う消費カロリー(エネルギー消費量)の低下」を挙げる。
「特に男性の40代と50代の肥満率(BMI25以上)がいずれも約34%と高いです。体重は増えていくのですが、実は基礎代謝量が低下しているのです」
基礎代謝量とは呼吸や体温維持、臓器の働きなど、生命活動を維持するためじっとしていても消費されるエネルギーのこと。この基礎代謝量と日中の活動などで消費するエネルギーを合わせたものが「エネルギー消費量」だ。
ちなみにエネルギー消費量の低下には、加齢に伴う「筋肉量の減少」も加わる。エネルギーの消費率が高い筋肉量を落とさなければ、基礎代謝量は変化しないから、太りにくいのだ。
シンプルな話で、食べものからの「摂取エネルギー(カロリー)」が、「エネルギー消費量」を上回れば「太る」ことになる。
だが、いやいやカロリーが高くなくても糖質を摂りすぎることで太るのではないか、と疑問に思う人もいるだろう。確かに「脂肪が体につく」観点で考えると、カロリーが高い肉を食べて脂肪に変わる場合よりも、糖質の過剰摂取で太ることが多い。
その仕組みは、こうだ。食事をするとごはんに含まれる糖質が分解され、血糖値が上昇する。すると膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、ブドウ糖(分解された糖質)を運んでエネルギーに変え、血糖値を下げる。しかし急激に血糖値が上昇してしまうと、ブドウ糖がエネルギーとして利用される場がなくなってしまう。一気に大量に取り込まれたブドウ糖は、エネルギーが必要になるときのために脂肪として蓄えられる――だから、穏やかに血糖値を上げ、インスリンを分泌する膵臓をフル活動させないことが肥満予防につながるということだ。
「けれども、どれだけ糖質をゼロにしても、消費カロリー>摂取カロリーでなければ、人間は絶対に痩せません」と、望月氏が指摘する。
「ごはんを摂らず、ステーキをたくさん食べて痩せているケースでも、実際は総摂取カロリーが消費カロリーを下回っているから痩せているはずです。脂質を摂りすぎて消費カロリーを超えれば糖質ゼロでも太ります」
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