「音読バリエーション」で変化をつける
◆「助詞を強調した音読」
文字を追って声を出していると、「読む・話す」に集中しすぎて、ついつい「聞く」が疎かになることがあります。はっきりした発音、大きな声を意識すると、自然と音が拾いやすくなって「聞く」ができます。
また、「脳に聞かせる気持ち」を持ちながら声を出すのもいい方法です。脳は名詞と助詞の差に敏感なので、助詞を大きな声にして音読すると、文章の理解度が上がります。
助詞に下線を引いた次の文を実際に音読して感覚をつかんでみましょう。
「人間の脳は死ぬまで成長を続ける」
◆「遅口ことば」と「早口ことば」
人に説明をするときは理解を促すためにゆっくりとした口調、急いでほしいときは早口でと、状況によって私たちは話すスピードを切り替えています。
コミュニケーション能力に関わる伝達系が発達している人は、状況に加え相手の様子も慮りながら、上手に口調に緩急をつけています。
「遅口ことば」「早口ことば」のトレーニングを重ねると、話すスピードの切り替えがスムーズになるので、相手に応じたスピードに自在に調整ができるようになってコミュニケーション能力(伝達系)が鍛えられていきます。
同じ文章を「遅口」と「早口」の二度音読して伝達系を鍛えていきましょう。
同時にふたつ以上の「ながら動作」で鍛える
運動系から連鎖的に、複数の脳番地をトレーニングするコツは「同時にふたつ以上の動作をおこなう」ことです。
例えば、音楽に合わせながら足踏み。音楽を聞くことで聴覚系を刺激し、それにあわせての足踏みは思考系や運動系を刺激します。
私がよくおすすめするのは、その場で足踏みをしながら両手ジャンケンというトレーニングです。「足踏み」と「両手ジャンケン」を同時進行するには思考系、運動系、理解系の綿密な連携が必要です。
ちょっと今、足踏みをしながら両手ジャンケンをやってみましょうか。左右の手で同時に「グー・チョキ・パー」を出しますが、最初は左手が勝つように、次は右手が勝つように出してください。
どうでしょうか?
「あれ? 右手がパーなら左はチョキ?」
「ジャンケンに気を取られて足が止まる」
「足踏みがリズミカルにできない」
などなど、結構難しいですよね。
いろんな「あれ?」があって、思わず笑いそうになると思いますが、「あれ?」という声も笑い声も、閉じ込めずにどんどん出しましょう。声を出す、その声を聞くことで、愉快な気持ちになっていき、感情系が刺激されます。

