身体の中でカチッと音が鳴った

手塚治虫の漫画『ブラックジャック』に憧れていた竹政は、医師になるとすれば外科医と決めていた。最終学年である6年生のとき、国立大阪病院(現・国立病院機構大阪医療センター)へ手術見学に行った。そこで人生の師となる男に会う。

「6年生というのは医学のことは何も分かっていない。そんな自分でも吉川(宣輝)先生のメスのさばき方、手の動き、場をコントロールする雰囲気は別次元でした」

これこそ自分がやりたかったことだと、身体の中でカチッと音が鳴った気がしたという。国立大阪病院の外科は大阪大学医学部の関連病院だった。そこで大阪大学第二外科に入局。そこから医療の道にのめり込んで行く。