家計管理で老後の不安は解消できる
詰まるところ、赤字がいくらになるかは収入と支出のバランスに尽きます。「老後2000万円問題」がクローズアップされた2017年の指標や、家計調査の数字と比較してもあまり意味はありません。支出削減、収入確保、資産運用にコツコツ取り組むのが鉄則です。
ところが、支出削減が「老後資金不足の解消の決め手になる」と伝えても、浮かない顔をする方がいます。そんな方たちは、生活費を削減すると聞くと、いろいろな予算を切り詰めた”ケチケチ生活”になると誤解しがちです。
しかし、支出削減はそう難しいことではありません。見直しの手順やコツを間違えなければ、現役時代の生活レベルとさほど変わらずに暮らせます。
老後資金が不足するのではないかという不安は、老後の暮らしがよくわからないことによる漠然としたものに過ぎず、きちんと家計を管理していけば、不安の大部分は解決できるものです。
〈関口の見方〉老後資金に楽観論は禁物
「老後2000万円問題」が騒がれる以前から、それ以上の老後資金が必要だと指摘する専門家はたくさんいました。年金だけでは生活費が不足するほか、医療や介護などの臨時支出に備えなければならず、これらを合算すると3000万円ほど必要だという声がもともと多くあったのです。
老後資金を考えるうえで大切なことは、「何とかなる」「きっと大丈夫」といった楽観論ではありません。必要なことにお金をかけつつも、さほど必要でない支出をあぶり出して削減するという”お金の使い方のメリハリ”です。
削減するべきか迷う支出も、思い切って削減してみると、すぐに慣れて問題なく生活できます。「なくてもいいかな」と思えるものから試しに減らしてみましょう。
自分ではなかなか気づけない部分もあるので、夫婦で話し合いながら進めると、効果は倍増するかもしれません。



