一年間の休息でわかった肩肘はらない働き方

私は、30年以上ずっと営業職のサラリーマンをしていました。会社自体は福利厚生も整った良い会社で、本来なら65歳まで働けました。ただ、57〜58歳の頃にはもう「60歳で辞めよう」と決めていました。数字を追い続ける毎日に疲れていたのです。

課長職になっても、営業職という特性上、完全にマネジメント側へ回るわけではなく、現場で数字を追い続けていました。確かに目標を達成できたときの高揚感はありますが、休みの日も戦闘モードが抜けませんでした。

会社としては、役職が外れて60歳以降も再雇用で働ける制度がありました。ですが、結局は数字を追う生活が続くのです。重圧は続くが、収入は減る。「定年を迎えたときは、「次に何をやるか」より「いったんリセットしたい」という気持ちのほうが強かったのです。

(構成=渡辺一朗 写真=本人提供)